舟を作り続けていた少年と少女

 昨夜、こんな夢を見た。

 どこかの港町の浜辺。

 まわりは夕方と夜との中間くらいの暗さであった。

 そこで、ある少年と少女が舟を作っていた。

 二人は力を合わせ、一生懸命に作っていた。

 はるか向こうには大人の集団がいた。

 大人たちは少年と少女に近づこうとはしなかった。

 もちろん、二人を見守っているというわけではなかった。むしろ、近づくことを恐れている。二人に近づくことで自分達の持っている不都合がばれるのでは、という恐怖心を抱いているようであった。

 大人は誰も近くにいなかった。

 いや、一人いた!

 舟を作っている少年と少女を映画のカメラで撮っている男性であった。

 男は、なぜ、二人を撮っているのか、わからなかった。

 でも、この男からは少年と少女を応援しているような臭いを感じるのであった。

 少年と少女は舟を作り続けて行くのであった。

 そこで目が覚めた。

 この夢にはオイラは登場しない。

 でも、なぜか、この夢はとても印象に残ってしまった。

 なぜ、少年と少女はこうなってしまったのか?

 もしかしたら、そうなる過程のドラマも見ていたのかもしれない。

 けれども、夢というのは残酷で、時にその瞬間、印象に残ったものを忘れさせてしまう時がある。

 それで少年と少女がそうなった過程のドラマを見ることができなかったかもしれない。

 でも、この夢はオイラの心に強く残るのであった。

 その理由もわからないけれど。

 そして、いい夢を見たという気持ちになっていた。